先日、姪っ子から「ミートソースとナポリタンの違いって何なの?」と質問されました。姪っ子としては、ミートソーススパゲティを混ぜたらナポリタンに似ているから不思議とのことです。ソースが違うんだよって説明したんですが、正式な回答になっていないと思ったので調べて教えることにしました。ということで備忘録的にミートソースとナポリタンの違いを記録しておきます
ミートソースとナポリタンの違い
ミートソースとナポリタンの違いは以下の通りです。
- ソースが違う
- ミートソースは牛肉とトマトがメイン
- ナポリタンはケチャップ
- ソースの使い方が違う
- ミートソースはかける
- ナポリタンは絡め、麺と炒める
- 発祥の地が違う
- ミートソースはイタリア
- ナポリタンは日本
- 麺の茹で方や処理方法が違う
- ミートソースは茹でた後そのままソースをかける。もしくは、オイルを絡めたり麺を炒めてからソースをかける
- ナポリタンは、麺を茹でた後に放置する時間があり、もっちりした麺として提供するのが特徴
詳しく説明していきます。
ミートソースとは?
名前の通りお肉を使ったソースを使うパスタです。このソースはトマトと牛肉ひき肉を使うのが一般的。そして、ソースは上にかけて食べるパスタです。発祥の地はイタリアのボローニャ地方。イタリア語ではボロネーゼ、フランス語ではボロネーズと呼ばれます。ボロネーゼの意味は「ボローニャ風」という意味です。
ちなみに、日本ではミートソースとボロネーゼが区別されている店もあります。この場合は、平麺がボロネーゼ、丸麺がミートソースという分け方をしていたり、本場の味を再現したものをボロネーゼ、日本人の舌に合うようにアレンジしたものをミートソースと分けている場合があります。
ナポリタンとは?
こちらはケチャップを絡め、さらに炒めて作るパスタ。よって、ソースは「ケチャップ」。なので、作るのは非常に簡単ですね。
具材はソーセージ(ベーコンやハムの場合もあります)と玉ねぎを使うことが多いですね。発祥の地は日本だといわれています。ただし、諸説あるのでご注意ください。
今現在では、戦後に横浜にあるホテルニューグランドというレストランで総料理長を務めていた入江氏が考案したものだと言われているようです。
入江さんは、戦後に来日していた進駐軍が茹でたスパゲティーにケチャップをかけて食べているのを見て、もっとおいしく食べれないだろうかと思案して作ったのがナポリタンとのこと。
当時は、美味しさの追求のためケチャップで作っていないかったという記述もありますが、大衆化していく内にケチャップを使って作る方法が定着したようです。
スパゲティにケチャップを絡めて食べる方法がすでに存在しているのに、なぜ日本発祥なのか?
その答えはつくり方にあります。ナポリタンは、持っちりした麺にするために7割がた茹でた後にパスタを冷やして放置する時間を設けます。この一手間を考案したのが入江氏なんですね。よって、日本発祥の食べ物だと言われているのです。
ナポリタンは日本の料理である
ミートソーススパゲティとナポリタンの大きな違いは「日本の料理である」という部分ですね。それが最も説明しやすいと思います。もし身近な人に質問されたらドヤ顔せずに教えてあげてくださいね
<参考文献>
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ナポリタン
ナポリではなく横浜生まれ、「ナポリタン」こそ日本の正統派スパゲティだ JB PRESS
ミートソースは日本発祥!?意外に知らない【ボロネーゼ】と【ミートソース】の違いとは? ウチコト
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ミートソース
PRESS2019年4月2週号Vol.217キッチン雑学