日本特有の食材「お味噌」。使い方はさまざまですね。ただ、一度買ってしまうと冷蔵庫の肥やしになっていることも少なくなく「あれ?いつ買ったっけ?食べれるのかな?」と心配になってしまうことも多々あるでしょう。
今回は、お味噌の賞味期限と最適な保存方法についてご紹介していきます。
味噌の種類は4種
お味噌は大豆を発行させて作る食品ですが意外に種類があります。お住いの地域によっても色や味が全然違いますよね。
お味噌は大きく分けると4つの種類があります。それがこれです。
- 米みそ
- 麦みそ
- 豆味噌
- 調合みそ
詳しく説明しましょう
米みそとは|米麹と大豆でつくる味噌
米みそとは、大豆を米麹(こめこうじ)で発行させて作る味噌のことを言います。全国的に作られているので、どこでも見られますね。味噌って大豆だけでなかったんですね。
米みその中でも甘口みそ、辛口みそがあり、さらに色も赤と白の二種類があります。
甘みと辛みを決めるのは塩加減と麹の割合です。麹が多いと甘口になります。
色の違いはメイラード反応というのが原因です。大豆・アミノ酸・糖が反応して色が褐色に変化することをいいます。赤味噌のほうがメイラード反応が進んでいるといえます。
麦みそとは|麦麹と大豆でつくる味噌
麦みそとは、大豆を麦麹(むぎこうじ)で発行させた味噌のことをいいます。中国地方、四国、九州が主な産地なので北海道でみることはほとんどないでしょう。
麦みそは甘口みそと辛口みその2種類があります。
豆味噌とは|大豆のみでつくる味噌
豆味噌とは麹をつかわずに大豆のみでつくる味噌のことをいいます。愛知、三重、岐阜など中京地方とよばれる地域で作られていることが多い味噌です。
八丁味噌なんかは豆味噌の代表格ですね。豆味噌は麹を使わないので甘口・辛口はないのが特徴です。
調合みそとは|上記3つを合わせた味噌
調合みそとは、米みそ、麦みそ、豆みそを独自に調合したみその総称です。特徴のある味噌をブレンドすることで、オリジナルの味噌をつくりだしているんですね。
このほかに味付きみそやだし入りみそなどもありますが、それは調合みそのくくりになってきます。
みその最適な保存方法
みその保存方法は3種類あります。
- 常温、かつ、冷暗所
- 冷蔵庫
- 冷凍庫
状態によって最適な保存方法はことなります。
開封前は常温・冷暗所保存が最適
開封前は常温保存で大丈夫です。塩分が高いため高温でなければ腐ることもありません。味噌って結構冷蔵庫のスペースをうばうので、使っていなければ冷暗所に保管しましょう。(スーパーでも普通の棚にありますもんね)
開封後は冷蔵庫保存が最適
開封後は冷蔵保存しましょう。可能なら味噌が空気に触れにくくするためにふたの中をラップなどで覆うのがいいです。空気に触れるだけ味噌は劣化してしまうんですね。
長期間にわたって使う場合や冷蔵スペースに空きがない場合は冷凍保存がいいです。お味噌は冷凍しても硬くなりませんので使い勝手はいいですね。ただ、温度変化が頻繁にあると味噌は傷みやすいです。
料理の最中に冷凍庫から出して、少し解凍されて、また冷凍するの繰り返しをすると味噌は傷みやすくなります。
みそをすくうスプーンやおたまも乾いた状態のものを使いましょう。水気があったり別のものが付着している状態で使用すると菌が混入し味噌が傷みやすくなります。
各種みその賞味期限(目安)
色々なお味噌がありますが、賞味期限もそれぞれ若干違います。基本的には表記されている賞味期限を確認しましょう。
【開封前】みその賞味期限(常温保存)
全国味噌工業協同組合連合会が出している「みその賞味期限表示に関するガイドライン」では開封前の常温保存で以下のように定められています。
種類 | 期限 |
米みそ(甘みそ) | 3-6カ月 |
米みそ(辛口みそ) | 3-12カ月 |
麦みそ | 3-12カ月 |
豆みそ | 6-12カ月 |
調合みそ | 3-12カ月 |
【開封後】みその賞味期限(冷蔵保存ほか)
冷蔵保存でも冷凍保存でも開封後12カ月程度(米みそ甘口は半年程度)で食べきるのがいいでしょう。それ以上になると品質変化が起きる可能性が高いです。
味噌の腐り具合・傷み具合の見分け方
以下の状態がみられたら破棄しましょう。
- カビが生えている
- 異臭がする
- 味が変わっている
- 色が極度に変わっている
白っぽいブツブツが現れたときは麹が増えただけの可能性もあります。ただし、素人目では判断つかないので破棄したほうがいいでしょう。
味噌は腐るとツンとくるにおいを放ったり、納豆臭くなります。味も風味がなくなり酸味が強くなったり渋みが強くなったりするので注意してください。
まとめ
いろいろな料理に使える味噌という日本を代表する調味料「みそ」。扱いやすく長い賞味期限があるからこそ、なぞが多い調味料ですね。
正しい使い方を覚えて、いろいろな料理に使ってみましょう。