【豆知識】カフェ・喫茶店・純喫茶・バル・珈琲豆専門店の違い

リラックスできる時間を過ごす。おいしいコーヒーを飲みに行く。友達との会話を楽しむ。そんな時間を楽しみたいときに訪れるのがカフェ・喫茶店・純喫茶・バル・珈琲豆専門店などではないでしょうか。

どれも素敵なお店ですが、大きな違いはなんなのか？意外と知らなかったりしますよね。今日は、そんな小さい不思議にお答えしようと思います。

各々のイメージ

それぞれのお店のイメージと特徴を簡単に説明していきます。

コーヒーや紅茶などいろいろな飲み物を楽しめる空間をカフェとイメージする人が多いですね。

店内の装飾もおしゃれでデザイン性の高いところが多く、それぞれにコンセプトがあります。パンケーキや軽食などが食べれるデート・ランチスポットも多いですね。最近は、勉強や仕事をするようなビジネススタイルも多くあります。

スターバックス、タリーズコーヒーなどを思い浮かべる人も多いでしょう。

喫茶店というと、アンティークな家具や内装で固められ、マスターやママがいるようなイメージを持つ方が多いですね。

ジャズなどの音楽が流れ、ゆったりとした時間を過ごせる感じです。もちろん軽食も食べれたりスイーツが評判だったりと友人や恋人とゆっくり楽しい時間を過ごせる場所ですね。

一人で行ってもマスター・ママ・スタッフと気さくに話せるため楽しい時間を過ごせるイメージです。

若い人はなじみがないかもしれません。年配の方だと純喫茶をこよなく愛する人もたくさんいます。

こだわりの内装やコーヒーが楽しめる場所で、なかなか数がないタイプのお店です。

ある程度知識がないと入店するのも躊躇してしまうイメージをもっているのが純喫茶かもしれませんね。珈琲を趣味にしているような玄人がいく感じです。

純喫茶は純粋に珈琲を楽しむお店として生まれました。喫茶店が提供するサービスが多岐にわたっていった時代に「私たちは珈琲で勝負する」ときめた経営者が作っていったものです。

バルといわれると「居酒屋」「イタリア料理」「ヨーロッパ料理」なんてイメージする人が多いですね。

コーヒーを楽しむ場所ではなく、お酒を飲んで美味しいごはん、特に海外の食事を楽しむ場所とイメージしていることでしょう。

南欧州（ヨーロッパ）では、喫茶店もバルと呼ぶことがあり、外国人の人はカフェや喫茶店と勘違いすることもあるようです。

コーヒー豆専門店はスペシャリティと呼ばれる厳選された焙煎豆を購入できるお店ですね。自分自身でコーヒーを挽いて飲む人がこよなく愛する場所です。

お店によって焙煎方法や時間が変わるため、同じコーヒー豆を使っていても抽出した珈琲には違いがうまれるのが特徴ではまる人もたくさんいます。

珈琲が趣味でなければ珈琲豆を買いに行くだけのイメージがある場所かもしれませんね。

純粋に珈琲豆しか売らない店もありますが、多くの場合コーヒーやケーキなどを楽しめるスペースがあることが多いです。なので、カフェと何が違うの？って思ってしまうこともありますよね。

正直な話、何が違うのか？といわれたら「運営者のスタイルが違う」というのが答えです。

上記、すべてのお店でコーヒーも紅茶なども楽しめますし、軽食や普通の食事も楽しめます。そのお店をどうしたいかという経営者の考えが違うだけなのです。

よく喫茶店とカフェの違いは「営業許可が違う」という説明がありますよね。あれは古い情報です。なぜなら、R3年６月１日の法改正で同じ営業許可になったのです。

一般的にカフェは飲食店営業許可を取得していますし、喫茶店は喫茶店営業許可を取得しているような状況でした。しかし、新しい法律では喫茶店営業許可は飲食店営業許可に統合されています。

喫茶店営業許可は、アルコールの提供が認められていませんでした。また、単純な加熱料理しかできないため、クッキーなどの焼き菓子やケーキ、トーストなどのメニューが基本でしたね。

整備する要件が少ないため運営コストを抑えてお店をやることができたんですよ。

飲食店営業許可は、アルコールの提供ができます。いろいろな調理をすることも許されているので様々なメニューを提供できます。

取得するためには条件がたくさんあり、そろえなければいけない設備が沢山あります。よって、初期投資やランニングコストが高くなる傾向にあります。

R３年６月１日に喫茶店営業許可は廃止になりましたが、その前から「喫茶店」と名乗っていても「飲食店営業許可」を取得している店はありました。

あくまでも店の運営スタイル、整えている設備、提供するものが何か？ということだけで営業許可の種類が変わるだけであって、店名は好きにつけていいんですよね。

なので、お店ごとに明確な違いはありません。

最近はいろいろなタイプのお店が増えてきているため、何が違うのかな？と思ってしまうことも多いでしょう。「ここの経営者の表現したいことが詰まった空間」と考えると「いろいろな出会い」を率直に楽しめるようになるかもしれませんね。

さぁいろいろなお店に訪れて素敵な世界を堪能してきてくださいね！